Zippoという道具。
道具の在り方を思うように
なって何年になるだろう。
一概に道具と言っても、ペンチや
ネジ回しやトンカチのような単純な
ものからテレビや冷蔵庫などの
家電、更にはクルマやパソコンの
ように複合的なものまで多種多様。
写真のジッポーは着火という端的
な機能と極めて単純な構造で成り
立っている。
道具の本質とはなんなのだろう、
と思う所以はこの単純極まりない
ライターが1935年製のレプリカと
いうことにあるのかもしれない、
70年以上前の終戦の頃だ。
アブ アンバサダー 5000 (ABU Ambassadeur 5000)
これは1960年頃に製造された
釣り用のリール、50年ほど経過した
今も現役で活躍している。
ミッチェル 308 (Mitchell 308)
これも50年ほど前に発売された
釣り用のリールで、今も愛用者が
絶えない。骨董マニア・・ではないと
思うのですが、どうしてこれらの
道具が今も現役で?とその存在
意義が気になってしょうがない。
製造国は上から順にアメリカ、
スエーデン、フランスとバラバラで
各国の代表のよう。
これらに共通するのは単純な
構造とそのための剛性の高さと
メンテナンス性の良さ、そうして
特筆的なのが使い易さ。
この使い易さが絶妙で、実は
どれも最初は何これ?的な
幾つかの疑問から始まり、
各部の役割をある程度理解し、
適切な使用法を会得することで、
何か手にしっとり馴染むような
使い良さが味わえる、つまりは
道具に教えられる。
専門的な話をすると3番目の
写真のリールは巻き上げ中は
逆転止めをオフにし、獲物が
掛かったらオンするという、
現在の道具では有り得ない
作法を要求する。また、この
ような道具はおおよそスペックや
機能紹介など無縁で、そんな
目先の事は無粋、見せかけの
数値や性能は所詮、浅はかな
戯言と語りかけてくる。
実は本業がアプリ職人で、そんな
のを30年もやってると、千を超える
機能を手掛けていたりして、道具の
真の価値とは何か?などと妙な
疑問が広がり、道具の価値観が
物事の本質にも思え・・長年不変の
ジッポーは偉いなぁ~としみじみ感心
したり、職業病?
他にも40年使い込んだドイツの
ハサミや10数年乗ってるイギリスの
クルマや30年物のオーディオや・・
なんかやっぱぁ生まれつきの
変人かぁ・・自己解決。
道具に対する強い思い、のお話が
なんとも締まらない結末に・・お粗末。
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