米国シェイクスピア社の2200。
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蓋を外すと奥に隠れるメインギヤと
直行するピニオンギア、それとスプ
ールを前後させるスライダーが見える。
ねじれているピニオンギアを見て
「おや?」と思った方は鋭い、前回
までのリールの説明をご理解して
いる、このギアは前に載せたウォーム
のピニオンとよく似ている。
一見、メインギヤはフェースのようで
ピニオンギアはウォームのよう、
これはフェースとウォームの混合で
ハイポイドギアと呼ばれ自動車の
デフなどに使われる高度なギアの
組合せ。実際滑らかでとても静かな
回転を実現している。
左側から見るとこんなふう、この
ハンドルもジュラルミン製とかで
緻密に作られ軽量化に努めてい
ます。
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ハンドルとフタを外すと大き目の
メインギアとドライブシャフトに
スライダーも丈夫そう・・。
たかが釣り用のリールに高度な
技術を多用し自重200gの軽量化と
釣力10kgの実現には感心します。
現在の製品でもこの性能を超える
ものは少ない。
このリールも発売は米国ですが
製造は日本、当時はこのような
画期的な製品が日本から世界
に次々と発売され欧米の老舗
釣具メーカーを窮地に追い込ん
だとか、ある意味とんでもない
シロモノです。
釣り用のスピニングリールを年代
別に見るとインスプールとアウト
スプールやフェースギア、ウォーム
ギア、ハイポイドギアなど色いろと
特徴があり、当時何を目的にそう
したのかを思うと想像もつかない
奥深さがあります。
優れた製品を幾つも発売したこの
メーカーも高性能のハイポイドギア
を完成させた後にウォームギアの
インスプールやアウトスプールを
出してたり、ウォームへのこだわり
は何だったのか?
うーん、やっぱぁ気になるぞぉー
ウォームギア、もっと調査するかぁ~、
あーあ元に戻っちまった・・。
追記
それにしてもこのリールの回転の軽さは
特筆モノ、まさにフェザータッチ。色いろ比べ
たら同社で一番?恐るべしインスプール。
初めてcompac89をオーバーホールします。
返信削除ハンドルとメインギアはどうまって外しますか